■内容紹介(アマゾンコピペ)
僕はヒーローになんか、なりたくなかった。ただ、大沢さんのそばにいたかった。僕が大沢さんのことを好きだと言ったら迷惑かな?きっと迷惑だよね…。地味で大人しい大地守が“正義のヒーロー”に大抜擢。女子生徒の人気の的となり、学園のアイドルさえも彼に夢中。しかし、歪んでいく日常のなか、愛しの大沢さんとの距離は少しずつ離れていく。「信じてる、でも想いがこぼれちゃいそう」切なく新しいラブ×ヒーローノベル、登場。
■感想 夏休みで、読書感想文をまだ書いてなくて……という学生の方、朗報です。良い本がありますよ。
……。
ンなもん今頃になって言ってんじゃねーよって感じですねすいませんorz
言い訳させて頂けるならば、今の今まで紹介してなかった理由は感動が溢れて文章にすらできなかったからでして。
え?「そもそも課題の本は決まってるから、別に紹介されても無駄」ですって?
何を言ってるんですか、ご心配は無用。そんなアナタにこそ、ご紹介させて頂きたい訳ですよ。
なにせ、
太老街推薦図書なのですから。
さて、謎のテンションはここまでにして。
思えば『
タマラセ』についていた栞がキッカケで知ったこの本。
家族が居るところで読むんじゃなかった……というほどの、切なさの大波が胸を打つ1冊でした。
泣きたくても泣けなかった自分、言葉通りの意味で涙目ww
主人公の大地守くんと、クラスメイトの大沢さんや、突如として関わることになる組織その他もろもろを中心としたお話です。
会話はもちろんのこと、作品全体的に
細かなニュアンスの表現が秀逸で、思春期だからこそ強く感じすぎてしまったり、逆にとても曖昧に思えてしまったりといった気分の描写がうまい。
人間的なその”不安定さ”に凄く共感できるから、自然と物語の没入へと繋がります。
ヒロインすらもその例外ではなく。
大沢さんの存在は非常に大きい。ヒロインとして質の高いキャラクターと言えるでしょう。
けれどもじゃあ「どんなキャラ?」と聞かれたら、的確に属性分けして説明することは困難です。だいぶ曖昧。
けれどそこに、カテゴライズできない”余地”があるために、リアリティと魅力を生んでるのは確かだと思ってます。
イラストも、優しい雰囲気の絵柄が作品に調和していて、物語を効果的に演出します。
「ヒーローものなのに優しい絵柄って……」となりそうなトコですが、この作品においては凄まじく奏効してます。ツボです。
こうかは ばつぐんだ! キャラ絵もかなり綺麗めで、
しっくり萌えるよ。 ヒーローの防御壁スーツのデザインも割と好き。派手すぎず、元の体の原型から変わりすぎず。「元は人間ですよ」っていうのが分かる感じがいいのかな。
目に付く表紙絵とタイトル、読中の要所で入る挿し絵。そして
読み終えた後、また表紙とか見ちゃうと切なくて泣きそうな感覚に襲われるという凶悪兵器w
文章と絵の互いが効果的に物語を”よく”している、まさにラノベ特有の快感を得まんた。
ただサブキャラたちの個性は中々濃いものが多いためにw、必然的に多少「えっ?」という行動や展開へ進むことが何度かあるのは否定できないかも。
しかし目立ち過ぎてしまう事はなく(もしかするとギリギリかもしれませんが)、それぞれの役目を果たす事に徹しているという点を見れば、さほど問題にはならんでしょう。
むしろ、いくつかの無茶展開を含みつつな本編を読んだ後でも、お話の感動が褪せないというこの事実を評価すべき!
ということで……。
本当なら
更に千の言葉を持ってこの作品の細かいところや素晴らしい部分を語りたいのですが、ここまで読んで下さった方にはもうお分かりのように、
たとえそれができたとしても決して文章的にまとまりはしないという自信があるので、この辺で終わろうかと思います。
こう言ってしまっては感想の意義が無いですけど、
まぁ読んでみてくださいよ。 テーマやメッセージ性が豊富で、いろんな読み取り方ができる上作だから。
そして読んだ人、感想を聞かせてくださいよ。文句とかでも全然聴きますからw
去年の夏は『時かけ』、この夏もこういうステキ作に出会う事ができたのはなんという激運スキルか(ぉ
ラノベ歴はまだ長くないんですが、こういう偶然の出会い(?)は初めてだと思うので、その意味でも思い出深い作品になりそう。
未読の皆様、ぜひとも読前と読後で
「大沢さんに好かれたい。」というフレーズの印象を比べてみてください。
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